『NOVA-D』シナリオ・ハンドアウト

 PC①推奨スタイル:アヤカシ  コネ:斬真ありか(ザンマ=アリカ)  推奨スート:クラブ
 あなたは、いにしえより生き続ける最強の魔王だ。かつては、その絶大な力をもって、すべてを従えていた。だが、自らの種が『かりそめの客』だと悟ってしまってから、生きる意味を失い、ただ時の流れのなかを流離いつづけている。
 人間は嫌いではない。矮小な存在は、時としていとおしい。そして、真実を知る我が身ならばこそ、人間に憧憬にも似た想いを持つ。
 しかし、異質な存在である、あなたに人間たちは時折、脆弱な牙をむけてくる。降りかかる火の粉は払うのが当然なのだが、あなたの命をここ数年、こっぴどく敗北しても懲りずに狙いつづける人間の娘がいる。
 その娘---斬真ありかと遊んでいる(相手は真剣に戦っている)と、なぜか、久しく忘れていた感情、楽しさ、愉快さ、喜びが湧き上がるのだ。
 しかし、最近、その娘が、あなたの前に現れない。胸の奥に、なにか鈍痛にも似た違和感を感じつつ、斬真あかりを求めて、あなたは『トーキョーNOVA』という街に足を踏み入れた。


PC②推奨スタイル:イヌ  コネ:Seiren  推奨シート:クラブ
 あなたには、優秀なブラックハウンド隊員だ。そんなあなたには、年の離れた中学生の妹(名前はPLの任意)がいた。
 過去形で言わなければならない。ほんの三日前には、あなたに、やれお小遣いだ、やれちゃんと部屋の掃除はしろだ、口うるさく言っていた妹がいた。
 なのに、三日前のあなたの誕生日。『SSS』の死体置き場で、あなたは喉を切り取られた無残な遺体の妹と対面した。
 被害者の遺留品として渡された銀のペンダント。血まみれのバースディーカードには、あなたへのメッセージ。
 それを見た瞬間、どこからか狂おしいほどの獣の遠吠えが聞こえてきた。
 それは、我知らずに叫んでいた、あなたの血を吐くような怒りと憎しみの絶叫であり、復讐の開始を知らせる血に飢えた狂獣の咆哮だった。


PC③推奨スタイル:バサラ  コネ:斬真ありか  推奨シート:スペード
 あなたは『カムイSTAR』で、人外のモノを狩ることで生計を立てている退魔師だ。もっとも、すべてのアヤカシが敵というわけではない。狩るのは、あくまでも邪悪な魔物だけだ。
 そんなあなたの同業者であり、友人でもある斬真ありかが『NOVA』に仕事をしに行ったまま、音信不通で帰ってこないのだという。
 彼女の師でもあり、母親でもある斬真なごみの依頼を受けて、友人の安否を確かめ、連れて帰らなければならない。


PC④推奨スタイル:フェイト コネ:アメリア・スティーグラー  推奨シート:ダイヤ
 あなたは『トーキョーNOVA』では、結構名の知れた探偵だ。そんなあなたのもとに、今日も今日とて依頼人がやってきた。
 金髪美女の依頼とあれば喜んで引き受けなければなるまい。
 彼女の16歳になる妹のジェシカが、三日前から行方不明なのだという。
 なにか危険な事件に巻き込まれたのではないか、と心配で仕方ないらしい。どうやら、名探偵の出番らしい。


PC⑤推奨スタイル:トーキー コネ:九条政次  推奨シート:ダイヤ
 あなたは、自称正義のフリージャーナリストだ。あらゆる事件を追いかけて、西へ東へと奔走する。事件を捜査して、得た情報をニュース記事に仕立てて報道会社に売りつけて、社会に愛と正義と真実を浸透させる。
 そんなあなたに、クライアントのひとりである『NOVAスポ』の九条政次から、またまた報道依頼が舞い込んできた。
 どうやら、今回もまた、危険な事件らしい。


アクトトレーラー
 彷徨いつづけ、流離いつづけて。
 たどりつくべき岸辺すら見つけることもできず。
 逝くべき道もない。
 その果てに辿りついた場所では、
 怒りと憎しみが渦を捲き、光と闇が交差する。
 叫べ、狂え、吼えろ!
 血の饗宴を繰り広げ、絶望に身を焦がせ!!
 その先に、なにが待っていようとも、
 後悔はない。
 一筋の希望を信じているのだから。

トーキョーNOVA The Detonation
  「死が二人を別つまで-I miss you-」

 かくて、運命の扉は開かれる。