「自分たちの昔のリプレイ」

 昔のシナリオを発掘している途中(保存媒体は今時、フロッピーだぜ!)で、昔の自作のリプレイを見つけた。
 読んでみた。
 ・・・
 ・・
 ・
 自画自賛になるが、とてつもなく面白かった。(えっー!?)
 システムが、『旧SW』『ブルーフォレスト物語』『NOVA2nd』と古いのが、ちょっとアレだけど、本当に面白い。(ように感じる)
 ただ、これは、自分がプレイした懐かしいシナリオとかゲームなので、過分に郷愁みたいなモノが含まれているので、他人が読んでも面白いかどうか微妙なんだと思う。(苦笑)
 ハンドアウトもない時代のモノなので、酒場で出会ってパーティー組んだり、最初からパーティー組んでたり、PC同士で殺し合ったり、NPCにマジギレしてたり、なんていうか凄く懐かしい。(笑)
 ちょっと、導入だけ、コピペしてみた。


光は、闇のなかで輝いている。闇は、これに打ち勝つことはできなかった。
――――新約聖書ヨハネの福音』より抜粋


ソードワールドRPGリプレイ
「Mad about you−滅びの風−」


プロローグ『かくてキャラは生まれた』


GM 「今回は、予告通り『ソードワールド(以下SW)』をやるからね!」
プレイヤーA 「『SW』、久しぶりだなぁ。最近、『NOVA』と『ブルフォレ』ばっかだったからなぁ」
プレイヤーB 「そう言えばそうですねぇ」
GM 「なら、たまには、おればっかGMやらせずに、やってください」
プレイヤーA 「で、初期キャラ(キャラクター)で、いいのか?」(←ごまかすように)
GM 「うーんと、ね。今回は、5レベル」
プレイヤーC 「えっ、5レベルなんですか? そんな高レベルって、あんまり経験ないんですけど…。……って、テーブルトーク自体の経験も少ないですけど」(苦笑)
プレイヤーD 「大丈夫ですよ。ルーンマスター系をやらなければ、判定自体は変化ないですし、ルーンマスター系だって、使える呪文が多くなるだけですからね」
プレイヤーC 「ルーンマスターって、魔法使いのことですよね?」
プレイヤーE 「主に、魔法を使う人達の総称かな。『SW』だと『ソーサラー』『シャーマン』『プリースト』のこと」
プレイヤーC 「説明ありがとうございます。(笑) わかりました」
GM 「まぁ、わかんないことがあったら、どんどん聞いてください」
プレイヤーA 「それに、GMは、初心者と女性には極端に甘い。心配ないって」(笑)
GM 「おまえ(プレイヤーA)には、厳しくしてやるっ!!」(一同笑)
プレイヤーD 「それで、レベルは、単体で5のみ? 経験値だとレベルに差ができちゃうでしょう?」
プレイヤーE 「そうだね。ソーサラーとファイターとかだと倍近くちがうからね」
GM 「えっとね。主要技能を5。それと3か2と1ってカンジ」
プレイヤーC 「…すみません。ちょっと、意味が……」
GM 「つまり、具体的に言うとね。キャラを戦闘系にしたいなら、『ファイター』5レベルで、ついでに歌って踊りもしたいなら『バード』3レベルとか、神官戦士にしたいなら、『プリースト』を2レベルと『セージ』1レベルにするとか、ということなんだけど、わかった?」
プレイヤーA 「わかりずれぇよ。その説明」(笑)
プレイヤーD 「つまり、レベルの習得の組み合わせです。5レベルと3レベルか、5レベルと2レベルと1レベルで技能を習得するか、ということです」
プレイヤーC 「ああ。わかりました」(笑)
プレイヤーA 「いまのは、おまえ(GM)の説明が悪りいよ。だって、すげえ、わかりずらかったもん」(笑)
プレイヤーE 「そうかもね」(笑)
GM 「はいはい。すみませんね。べつに種族の規制はありません。それと振り直しは、五回までオッケーです。五回振って、その中から一番良い能力値のものを使用しても構いません。それと各自、魔法のアイテムを1つだけ上げるので、キャラが出来上がった人から、どんなアイテムがいいのか、GMに相談してください」
プレイヤーB 「お金は、どうするんですか?」
GM 「気にしなくていいよ。あとで、全員に渡すから。装備品や所持していてもヘンじゃないアイテム類は、OK。ただし、ゲーム開始前に、キャラシー(キャラクターシート)を見せてもらって、そこでダメ出しがあるかもね」
プレイヤーE 「具体的には?」
GM 「装備できないほどの武器防具、宝石類、軍馬とか馬車とか。うーん。やっぱり、あと、移動に使用できるような家畜もダメかな。ロバとか他諸々ね」(笑)
プレイヤーA 「くそぅ! やっぱ、軍馬はダメか。釘刺されちまったぜ!」(笑)
GM 「馬は、ダメだね。欲しければ、ゲームが始まってから買ってくれ」
プレイヤーB 「(軍馬の値段)1万は、高いですよねぇ」(笑)


 なんだかんだと言いながら、キャラを作りはじめるプレイヤーたち。
 数十分後。
 なんとか、キャラが出来上がった。


GM 「みんなのキャラ、生まれの設定ある? 貴族だとか、神官の息子とか」
プレイヤーA 「実は、這い寄る混沌の神々、千の姿をもつ……」
GM 「(完全に無視して)あっー、ないみたいだね」
プレイヤーA 「おーい、聞けよー。人のボケには、ツッコミは礼儀だろう!?」(一同笑)
プレイヤーD 「それで、ないとなんなんですか?」
GM 「人間の場合は、生まれ表を振って、そこで持ってない技能があったら、それを1レベルだけ習得していいよ。あっ、一般市民が出た場合は、好きな一般技能を3レベルだけあげるよ」
プレイヤーB 「ぼくは、ハーフエルフですけど、エルフ育ちなので、関係ないですねぇ」


 プレイヤーBを除く、全員が生まれ表を振る。
 悲喜こもごもありつつも、生まれを決定してゆくプレイヤーたち。
 そして、キャラクターたちが出来上がった。


GM 「じゃあ、自己紹介してくれるかな。ちなみに、今回、出会いとかの合流は面倒なので、はじめからパーティーを組んでる状態からはじめるから」
プレイヤー全員 「はーい」
GM 「では、時計回りに」
プレイヤーC 「えっ、あたしからですか?」
GM 「うん」
プレイヤーC 「えっと、名前はシェラ・カルティア。性別は女の子で、16歳です。生まれは旅人なので、親娘二代にわたっての冒険者だと思います。マイリーの神官戦士です」
GM 「一応、レベルもお願いします」
シェラ 「あっ、すみません。『プリースト』5レベル。『ファイター』2レベル。『セージ』と『バード』が1レベルです」
プレイヤーA 「16歳で、5レベルって、すごいなぁ」(笑)
シェラ 「年齢あげたほうがいいですか?」
GM 「いいよ。きっと、シェラは、天才とか、神童とか言われていたんだよ。で、神殿でのそんな対応や人々の扱いがイヤになって、多くの見も知らぬ人々を守るため、救うために冒険者になったんだよ。それで、君たちの仲間になったんだよ。たぶん」(笑)
プレイヤーB 「あいかわらず、他人のキャラに設定を加えるの好きですねぇ」(笑)
GM 「いや、あくまでも、いまのは予想」(笑)
シェラ 「いえ。そういう設定ということで……」(笑)
プレイヤーD 「名前は、ジークフリードユピテル。21歳の男。生まれは、神官だけど、なぜか、盗賊になってしまった。たぶん、真面目な父親に反抗してだと思います。技能は、『シーフ』5、『レンジャー』3、『プリースト』1。で、信仰は商売の神『チャ・ザ』」
プレイヤーA 「ジークフリードなんて、俗な名だ。でも、ユピテルはいいな。おれは、ユピテルって呼ぶよ」(一同笑)
ジークフリード(以下ジーク) 「それは、『銀英(銀河英雄伝説)』」(笑)
プレイヤーA 「だって、おれのキャラの名前、レオンハルト・フォン・ローエングラムだから」(一同爆笑)
GM 「本当に!?」
レオンハルト(以下レオン) 「うん!」(笑)
プレイヤーB 「本当に、はじめから、その名前でしたよ」(笑)
レオン 「いゃあ、生まれ表で、騎士/貴族が出ちゃってさ。それで、こんな名前つけたんだけど……」(笑)
ジーク 「なら、わたしは赤毛ですか。宇宙をじゃなくて、大陸を手に入れてください。レオンハルト様とか、いうべきかな」(一同笑)
レオン 「幼い頃からの親友にしようぜ」(笑)
GM 「今回のシナリオは、シリアスで暗い話なんだけど……」(苦笑)
レオン 「大丈夫。プレイは、真面目にやるから!」(笑)
GM 「うーむ。面倒だから、おまえ(プレイヤーA)のキャラの紹介を先にしてくれ」
レオン 「わかった。……名前は、レオンハルト・フォン・ローエングラム。レオンって呼ばれてる。20歳の男。貴族階級の出身で、強きを助け、弱きを挫く正義の……」
プレイヤーE 「ちょっと待って。弱きを助け、強きを挫くじゃないの?」(笑)
レオン 「あっ、間違えた。いつもやってるキャラが、そういう奴だからさ。ついくせで……」(一同笑)
シェラ 「そうなんですか?」(笑)
レオン 「今回は、いつもと逆の熱血正義騎士をやろうと思ってたんだけどなぁ」(笑)
GM 「いや、初志貫徹してくれ。頼む」(苦笑)
レオン 「わかった。まぁ、正義を愛する熱血漢の騎士だ。技能は『ファイター』5、『プリースト』3、『セージ』1。信仰は、当然『ファラリス』じゃなくて、『ファリス』」(笑)
プレイヤーB 「つぎは、ぼくですね。名前は、レイナート・ローグス。性別は男で、年齢は40歳ぐらい。外見は18歳ぐらいです。エルフの里で育ったハーフエルフです。迫害されて育ったので、エルフ嫌いです。ありがちですが、故郷のエルフたちを見返してやろうと冒険に出ました。技能は『シャーマン』5、『ファイター』2、『セージ』1です」
GM 「最期は、プレイヤーEさんだね。お待たせ」
プレイヤーE 「名前は、ユリウス・シュクレシオン。男で、年齢は17歳。生まれは、悪党ですが、魔法の才能を見込まれて、魔術学院で魔法の勉強をしていたけど、天才児と呼ばれて、それで増長して、冒険に出ました。技能は『ソーサラー』5、『セージ』3、『シーフ』1です」
レオン 「魔法使い系が、全員、歪んだ性格をしていそうだな」(笑)
レイナート(以下レイ) 「確かにそうですねぇ」(笑)
ジーク 「シェラさんは、歪んでませんよ」(笑)
GM 「そうそう」(笑)
シェラ 「いえ、わかりません。歪んでるかも……」(一同笑)
ユリウス 「歪んだ性格のルーンマスター三人と熱血正義騎士とその親友の盗賊。なんか、イヤなパーティーだね」(笑)
GM 「確かに。不安だなぁ」(笑)
レオン 「大丈夫だろう。……おれは、いま、猛烈に熱血してるッ!!」(一同笑)
GM 「そーいうキャラかよ!?」(笑)
レオン 「いや、冗談だって!」(笑)





☆キャラクター紹介

名前:レオンハルト・フォン・ローエングラム(通称、レオン)
 種族:人間 性別:男 年齢:20歳 出自:騎士階級 
器用度:16(+2) 敏捷度:18(+3) 知力:15(+2)
筋力: 20(+3) 生命力:21(+3) 精神力:14(+2)
所有技能:ファイター5 プリースト3(ファリス/魔力5) セージ1
生命力抵抗力:8 精神力抵抗力:7
冒険者レベル:5
武器:グレートソード 攻撃力:7 打撃力:25
楯:なし 回避力:9(鎧の魔法ボーナス+1含む)
鎧:スケイル・アーマー+1 防御力:20 ダメージ減少:6
会話:共通語、西方語
読解:共通語、西方語、下位古代語
追記:
 スケイル・アーマー+1は、防御力と回避力に+1、ダメージ減少にも+1の特典がつく魔法の鎧です。



名前:ジークフリードユピテル(通称、ジーク)
 種族:人間 性別:男 年齢:21歳 出自:神官(チャ・ザ)
器用度:18(+3) 敏捷度:20(+3) 知力:16(+2)
筋力: 14(+2) 生命力:12(+2) 精神力:14(+2)
所有技能:シーフ5 レンジャー3 プリースト1(チャ・ザ/魔力3)
生命力抵抗力:7 精神力抵抗力:7
冒険者レベル:5
武器:ダガー+1 攻撃力:9 打撃力:7
   ロング・ボウ 攻撃力:8 打撃力:7
楯:スモール・シールド 回避力:9
鎧:ソフト・レザー 防御力:7 ダメージ減少:5
会話:共通語、西方語
読解:共通語、西方語
追記:
 タガー+1は、攻撃力と追加ダメージに+1。そして、クリティカル値を−1する魔法の武器です。このため、ジークのクリティカル値は『8』(シーフのボーナスを含める)となります。



名前:シェラ・カルティア(通称、シェラ)
 種族:人間 性別:女 年齢:16歳 出自:旅人
器用度:14(+2) 敏捷度:17(+2) 知力:18(+3)
筋力: 15(+2) 生命力:16(+2) 精神力:16(+2)
所有技能:プリースト5(マイリー/魔力8) ファイター2 セージ1 
     バード1
生命力抵抗力:7 精神力抵抗力:7
冒険者レベル:5
武器:ヘビー・メイス 攻撃力:5 打撃力:20(25)
楯:スモール・シールド 回避力:5
鎧:チェインメイル+1 防御力:20 ダメージ減少:6
会話:共通語、西方語
読解:共通語、西方語、下位古代語
追加:
 チェインメイル+1は、回避力とダメージ減少に+1の特典つく魔法のチェインメイルです。メイスは上級ルールにより、攻撃力修正+1されてます。



名前:レイナート・ローグス(通称、レイ)
 種族:ハーフエルフ 性別:男 年齢:40歳(外見18歳)
 出自:エルフ 
器用度:20(+3) 敏捷度:19(+3) 知力:18(+3)
筋力: 10(+1) 生命力:13(+2) 精神力:17(+2)
所有技能:シャーマン5 ファイター2 セージ1
生命力抵抗力:7 精神力抵抗力:7
冒険者レベル:5
武器:レイピア 攻撃力:5 打撃力:10
楯:なし 回避力:6(鎧の魔法ボーナス+1含む)
鎧:ミスリル・チェイン 防御力:15 ダメージ減少:6
会話:共通語、エルフ語
読解:共通語、エルフ語、下位古代語
追記:
 ミスリル・チェインは、ミスリル銀製のチェインメイルです。精霊語魔法を阻害しません。また、回避力とダメージ減少に、+1のボーナスがついています。
 『コントロール・スピリット』によって、『シルフ(風の精霊)』を支配しています。



名前:ユリウス・シュクレシオン(通称、ユリウス)
 種族:人間 性別:男 年齢:17歳 出自:悪党 
器用度:11(+1) 敏捷度:20(+3) 知力:22(+3)
筋力: 9 (+1) 生命力:13(+2) 精神力:20(+3)
所有技能:ソーサラー5(魔力8) セージ3 シーフ1
生命力抵抗力:7 精神力抵抗力:8
冒険者レベル:5
武器:ダガー 攻撃力:2 打撃力:4
楯:なし 回避力:4
鎧:ソフト・レザー 防御力:4 ダメージ減少:5
会話:共通語、西方語、エルフ語、上位古代語、下位古代語
読解:共通語、西方語、エルフ語、上位古代語、下位古代語
追記:
 ユリウスは、所持している魔法のアイテムを魔法の発動体(指輪『メイジ・リング』)にしました。
 『使い魔』として、フクロウを従えています。



シーン1『閉ざされた村にて』


GM 「『光は、闇のなかに輝いている。闇は、これに打ち勝つことができなかった』と言うことで、かくて運命の扉は開かれた」(笑)
ジーク 「それは、『NOVA』の開始の台詞でしょう!」(笑)
GM 「ごめん、ごめん。ちょっと寝不足で……」(笑)
レオン 「どこが、暗くてシリアスなシナリオなんだ?」(笑)
レイ 「まだ、シナリオは、始まっていませんけどねぇ」(笑)
GM 「あっー、ゴホン。ともかく、君たちは、冒険の帰りだ。どんな冒険だったかは、各自で想像してもらうとして、冒険の舞台は、かつて大陸を統一した大帝国も滅び、いくつもの国家が乱立し、ほんの数世代で滅んでいった時代です」
レオン 「おっー、戦国時代。おれが、ゴールデンバウム王朝を打倒して、ローエングラム王朝を築く数年前の話だな」(一同笑)
GM 「勝手に言ってろ!」(笑)
レイ 「本当に戦国時代なんですか?」
GM 「いや、いまは小康状態といったところだね。25年程前に、この大陸を統一した大帝国が滅んで、公国とかも含めて、いくつもの王国が誕生したんだ。それで、各国が覇権を求めて戦争をしてたりしたんだけど、各国とも疲弊しちゃって、小康状態になったというわけ」
シェラ 「アレクラスト大陸じゃないんですか?」
GM 「そうです。でも、世界観は一緒でいいです。面倒なんで」(笑)
ジーク 「アレクラスト大陸の西だか、南だかにある未踏地の大陸でいいんじゃないですか。確か、そんな場所があったでしょう?」
レオン 「南にあるのは、あの『呪われた島』だぞ」(笑)
GM 「えっと(ルールブックを見てる)……ファーランドだね。うん。そこでいいや」(笑)
レオン 「いい加減だな」(笑)
GM 「本当は、昔、使ったシナリオの設定があるんだけど……。みんなと一緒にやったエスグリント王国って言うヤツ」
シェラを除くPC一同 「あっー!!」
シェラ 「えっ!?」
ユリウス 「どこかで聞いたことのある前振りだと思ったら、あのキャンペーンの……」
レオン 「あの気狂い女王の治める国だな?」(笑)
ジーク 「気狂い女王って……」(笑)


 注意)このへんの会話は、以前やった『SW』のキャンペーンのことです。


GM 「まぁ、知らない人もいるので、そのへんはボカしてやります」
レイ 「わかりました。ところで、レティシアやイザベラは生まれているんですか? あのキャンペーンのあとなのか、前なのか、それだけは聞きたいんですけどねぇ」
ジーク 「あっー、それは、わたしも聞きたいですね」
ユリウス 「確かに気になるね」
GM 「えっと、あの姉妹は生まれてるけど、あのキャンペーンの数年前だよ。いまは、まだ国王が治めてる。その件は、今回とは関係ないので、これ以後、触れないでね」
ジーク 「国王の統治下で、数年前ということは、イザベラが王家を家出している最中ですね」
シェラ 「???」
GM 「だから、今回のシナリオとは、関係ないし、出すつもりもないから、忘れてくれよ。プレイヤーCさんが、わかんないんだから!!」
ジーク 「あっ、ごめんなさい」
シェラ 「いえ、べつにいいんですけど……。でも、少し気になりますね。本音は」(笑)
レオン 「キャンペーンと同じ設定を使う、おまえ(GM)が悪い」(笑)
GM 「だって、新しく設定作るの面倒だったから……。ともかく、みんなは、そんな時代の冒険者なんだ。そして、いまの状況は、さっきも言ったけど冒険の帰りです。王都までは、あと三日というところです」
レオン 「おれが、ドラゴンを倒して、その財宝で、国を造ろうというところだな」(笑)
GM 「そんなわけあるか!!」(笑)
ジーク 「それで、王都まで、あと三日というところで、どうしたんですか?」
GM 「それで、数時間前から、雨が降り出しはじめて、いまでは、土砂降りになってしまいました。それも滝のような豪雨です」
レイ 「近くに村か、なにかないんですか?」
GM 「レンジャーかセージ技能を持ってる人は、目標値10で。技能がない人も10以上出たら、知ってていいよ」
ジーク 「じゃあ、レンジャーで。(……コロコロ)14で、成功」


 シェラ、レオン、ユリウスもセージ技能で成功しました。レイのみ失敗しました。


GM 「なら、成功した人達は、この近くに小さな村落があることを思い出すね。確か、名前は『ルシュト』と言います。記憶が正しければ、ここから6時間ぐらいの所に、その小さな村があるはずです」
ジーク 「では、そこに向かいますか?」
ユリウス 「賛成」
シェラ 「すごい雨なんですよね?」
GM 「豪雨ですね。土砂降りです」
シェラ 「なら、近い方がいいですから、あたしも賛成です」
レオン 「おれは、反対だ。さっさと王都へ向かおう。全軍進撃、王都を陥落させろ! 突撃! 突撃!!」(一同笑)
レイ 「それじゃあ、ラインハルトじゃなくて、ビッテンフェルトなんじゃない?」(一同笑)
レオン 「いや、おれとしては、グエン・バン・ヒューのつもりなんだが…」(一同笑)
ジーク 「なお、悪いじゃないですか」(笑)
GM 「もう、『銀英』ネタは、いいよ」(笑)
シェラ 「それで、リーダーがそう主張してますが、どうします?」
レオン 「えっ!? おれ、リーダーなの?」(一同笑)
ジーク 「騎士だからね。……ところで、どこの国の騎士なんだろう?」(笑)
GM 「自由騎士でいいんじゃない。仕えるべき主君を探しているっていう設定の」
レオン 「自由騎士って、本当はないけどな。……まぁ、この世界では、あるんだから、それでいいか。エスグリント王国には、間違っても仕官しないけどな」(笑)
GM 「で、どうするの?」
ジーク 「多数決を取りましょう。……近くの村に行くのがいい人?」


 結果、レオン以外の全員が村に行くことに賛成した。(笑)


レオン 「おのれ、愚民どもが! 世の理解を得られないのは天才の性か」(笑)
ジーク 「どこが、熱血正義漢なんだろう?」(一同笑)
GM 「まぁ、どうしても、王都に行くっていうのなら、三日後、王都に到着したでもいいけどね。苦労したということで、風邪とか引いてもらうかもしれないけどさ」
レオン 「最初から、わがまま言ってもしょうがないし、その近隣の村へ向かうか」
レイ 「なら、はじめから、反対しないでくださいよぅ」(笑)
レオン 「いゃあ、つい、GMに反抗するのがクセになっていて。このGMのストーリーに乗ると不幸な目に合う確率が高いからさ」


 シェラを除くPC一同は、全員、力強く頷く。(『ひどいッ!』―――GM談)


シェラ 「そうなんですか?」
レイ 「そうなる可能性は高いですねぇ」
ジーク 「まぁ、ハッピーエンドへの道も用意されてますけど……」
レオン 「プイレヤーの選択次第。しかも、難易度高いし、底意地悪いし、しかも、その手段がひとつしかないことは、ザラにあるぜ。それで、プイレヤーを本当に泣かしたこともあるしな。そういえば、さっき話したキャンペーンの話だから、世界観一緒じゃん」(笑)
シェラ 「えっ!? プイレヤーさんが泣いたんですか?」
GM 「うん。まぁね」(苦笑)
レオン 「ダイス、投げつけられてなぁ」(シェラを除く一同笑)
ジーク 「アレは、ちょっと、ひどかったですからね。投げつけたくなる気持ちもわかりますよね」(苦笑)
GM 「いや、あれは、事故みたいな物だよ」(苦笑)
レオン 「絶対、計画的だったね。しかも、希望を持たせておいて、最終的にも復活させないし。悪魔だぜ」(笑)
ユリウス 「えっ、でも、あれってエピローグの最後の最期に、復活しなかったけ? 三百年後とかぐらいに?」
レイ 「転生したんですよ。生まれ変わり、しかも自然の。なんか、プイレヤーFさん(この場にいないプイレヤー)のキャラが、ハイエルフだか、なんか特殊設定の長寿のキャラだったから」(笑)
レオン 「はじめは、ただのエルフだったのに、キャンペーンが進むうちに、実は伝説のハイエルフだったというGMの陰謀によってな」(笑)
シェラ 「でも、一応、ハッピーエンドになったんですよね?」
GM 「そうだよ! 成長して記憶も取り戻したし、ハイエルフに生まれ変わったから、寿命で先に死ぬこともなくなったし、万々歳の大円団じゃないか!」
レオン 「あれは、絶対、GMの罪悪感から生まれたエンディングだな。だって、おれたちが相手なら、絶対、復活も転生もさせなかったろう?」
GM 「うっ! それは……。ともかく、そんな昔の話は、いいよ。村に向かうということで、いいんだね?」
レオン 「逃げやがった!」(一同笑)
GM 「ゴホン!(わざとらしい咳払い) では、君たちは降りしきる豪雨の中、その村を目指すことになった。レンジャー技能ある人は、『地図製作』で、いいからロールして」
ジーク 「レンジャー持ってるのって、わたしだけですけどね。……目標値は?」
GM 「秘密です」
レイ 「技能なくても判定してもいいんですか?」
GM 「いいよ」


 ジークの達成値は『15』。他のプレイヤーたちは、それ以下だった。


GM 「それだけ高ければ、なんの問題もない。迷うこともなく、ジークの案内で普通よりも早く村に辿り着くことができた」
レオン 「さすがは、マイン・フロイント」(笑)
レイ 「本当に、親友なの?」(笑)
ジーク 「はぁ、まぁ、そういうことで」(笑)
ユリウス 「それで、村についたの?」
GM 「降りしきる雨の中、君たちは、貧相な家々が立ち並ぶ村落についたよ。村のまわりには、粗末な柵があって、備え付けられた門扉は半ば壊れているね。冒険者レベル+知力で、目標値15でロールして」


 シェラとジーク以外、全員、成功。


シェラ 「1ゾロ出ました。経験点10点もらいます」(笑)
レイ 「今日、はじめての1ゾロですねぇ」(笑)
ジーク 「それで、わかったことはなんですか?」
レオン 「ジークは気づいてないけどな」(笑)
GM 「門扉は、壊された形跡があるね。それと泥にまみれの地面には、砕かれた木片が転がっているよ。なにかの看板のような物だったことがわかる」
ジーク 「なんて書かれていたのか、わかりますか?」
GM 「わからないね」
レオン 「まぁ、気にしたところで、はじまらない。村に入って宿屋を探そうぜ」
ジーク 「その看板の破片って、なんで砕かれたのか、わかりますか? 獣の爪みたいのとか、鈍器とかの武器とか」
GM 「うーん。冒険者レベル+知力で、10でいいや」
レイ 「それなら、ぼくは、1ゾロ以外で成功しますねぇ。他の皆さんも同じような物でしょうけれど」


 全員、判定成功。


GM 「なんか鋭利な刃物で、細かく切り裂かれたってカンジかな。刀剣類とかで」
レイ 「五右衛門ですか」(笑)
レオン 「また、つまらぬ物を斬ってしまった」(笑)
ジーク 「では、暴風雨や獣の仕業ではなく、人間か、それに準じた者の仕業ですね?」
GM 「そうなるかな」
レオン 「まっ、こんなところで、いくら考えていても仕方がない。先に行こうぜ。いまは、温かい飲み物とタオルが欲しい」(笑)
シェラ 「そうですね」
ジーク 「では、村に入りましょう。一応、辺りに気を配っておきます」
GM 「わかった。村は静寂に包まれているね。いまは、昼過ぎだというに、空に広がる濃い雨雲のために、夜のように薄暗い。また、この強い雨のためか、村人の姿は見かけることはない。君たちの足音と降り注ぐ雨音、そして、君たちの息遣いだけが、やけに耳に響くね」
ジーク 「まわりの家々の窓とかを確認します。昼過ぎでも、薄暗ければ、明かりを灯すでしょうからね」
GM 「カーテンが閉まっているが、明かりはその隙間からもれているのでわかるね」
レイ 「どうやら人はいるみたいですねぇ」
シェラ 「宿屋みたいな建物はありますか?」
GM 「うーん、それらしい建物は見当たらないね。どの家々も貧相な造りで、窓のカーテンの隙間から、君たちの姿を見る子供の姿もあるけど、すぐに親が、ジャッと閉めてしまうね。見ちゃいけません、みたいな」(笑)
レオン 「おれたちゃあヤクザか、なにかか?」(笑)
レイ 「冒険者なんて、ヤクザな商売とは思いますがねぇ」(笑)
GM 「さて、全員、精神力抵抗と生命力抵抗をしてくれ。目標値は、両方とも15で」
ジーク 「生命力抵抗だけ、成功しました」
レオン 「両方、成功したぜ。ダイス目が良かった」
シェラ 「両方とも失敗しました。…また、経験点10点ください。」(笑)
GM 「また、出ちゃったんだ」(笑)
シェラ 「なんか、今日は、ダイス運が悪いかも」(笑)
ユリウス 「精神力抵抗のみ成功」
レイ 「同じく精神力抵抗のみ成功しました」
GM 「わかった。両方成功したのは、レオンだけ、と」(メモを取る)
レオン 「なんか怪しげなことやってやがるな」(笑)
GM 「失敬な。(笑) で、これから、どうするの?」
ジーク 「この村で一番大きな建物を探しましょう。たぶん、そこが村長宅か、なにかでしょうから、そこで事情を話して宿を借りましょう」
レイ 「それが妥当な選択でしょうねぇ。馬小屋とかに忍び込んで寝るという最終手段もありますがねぇ。それは、避けたいですからねぇ」
レオン 「なら、そのへんの家のドアを、どんどん、と叩いて村長宅の場所を聞く。たのもー、たのもー」(笑)
レイ 「それじゃあ、道場破りですよ」(笑)
GM 「しばらくして、ドアが開く。そこには、青ざめて痩せこけた中年女性が顔をだすよ。君たちの顔を同情とも憐憫とも知れない表情で見つめて問いかけてくる」
GM/中年女性 「なにか、御用ですか?」
レオン 「なんか気に入らんなぁ。同情や憐れみって……」
ジーク 「すみません。旅の途中の者ですが、突然の雨に合ってしまって、このへんに宿屋などありませんか?」
GM/中年女性 「宿屋なんて、この村にはありませんよ」
シェラ 「えっと、なら、村長さんの家を教えて欲しいのですが?」
GM 「中年女性は、煩わしそうに場所を教えてくれた。そして、そそくさとドアを閉めてしまうね」
レオン 「うーん。気に食わない」
GM 「そうそうドアを閉める前に、ぽつりと小さな声で呟いたよ。『まだ、若いのに。可哀想に』ってね」
レオン 「なんだとうー! 人をキチ×イみたいに言いやがって! 許せん!!」(一同笑)
レイ 「キ×ガイは、まずいですよ。せめて、精神病患者とか」(一同笑)
ジーク 「不穏当な発言は控えましょうね」(笑)
GM 「で、どうするの?」
レオン 「もう一度、ドアをノックして理由を問いただしたいが、無意味だろうからやらない。村長宅へ向かおう」
GM 「わかった」
ジーク 「村の様子は活気がないってカンジですか?」
GM 「うーん。というか、死の静寂に包まれているってところかな。まるで、廃村のような佇まいだね」
レイ 「村長宅へ行って、村長に事情を聞くしかありませんかねぇ」
GM 「わかった。狭い村なので、すぐに村長宅についた。他の家と違って、少しは大きな造りだね」
レオン 「ドンドン、とノックする」
GM 「すぐにドアが開いて、頬がこけて痩せているが、60歳ぐらいの初老の温和そうな男性が出てきたよ。たぶん、村長だろうね。君たちを見て、ビックリした顔をするね」
GM/村長 「あんたら、どうして、この村に来なさった? 門のところにあった看板の注意書きを見なかったのかい?」
レオン 「注意書き?」
シェラ 「門のところにあった看板は、壊されていたんですけど……」
GM 「さて、玄関先で、村長と話していると乱雑な足音が聞こえてくる。そちらを見ると中年の男が駆け込んでくる」
GM/中年男 「大変だぁ、村長。ノーマンのところのウェンディが発病しちまっただよう。こっちに、司祭さまが来なさっているじゃろう。司祭さまを呼んでくれって、ノーマンが喚き散らしておる!」
レオン 「発病だぁ!?」
ジーク 「どうやら、大変な時に来てしまったようですね」
シェラ 「それで、司祭さまって?」
GM 「家の奥から、村長と同じぐらいの初老の女性と中肉中背の白い司祭服を着たこれまた同じぐらいの年齢の男性と二十代後半ぐらいの男性が出てくるね」
レイ 「どこの宗派かわかりますか?」
GM 「冒険者レベル+知力で目標値10。レオンは、ちょっと薄汚れ白い司祭服に縫い付けられた聖印を見て一発でわかる。同じ宗派だから」
レオン 「『ファラリス』じゃなくて、『ファリス』か」(笑)
GM 「で、その初老の司祭は、君たちを見て愕然とする。そして、村長と同じように、どうして、この村に入って来てしまったのか、問いかけてくる」
ジーク 「看板が壊されていたことを言います」
GM 「ジークや君たちが返答する前に、駆け込んで来た中年男が錯乱気味に叫ぶよ」
GM/中年男 「そんだらことより、ノーマンのところに急いでくだされ。ウェンディが、ウェンディが……」
レイ 「そんなこと扱いですか……」(笑)
GM 「司祭は、力強く頷いて村長と君たちに言うよ」
GM/司祭 「確かに、いまは一刻を争うとき。村長、彼らへの説明をお願いします。もう手遅れかもしれませんが、戻って来たら、検査をしてみます。ブライアン、医療道具を」
GM 「二十代後半の男性が『わかったよ、父さん』と答えて、家の奥に行ってすぐに黒い鞄を持ってくると二人は、駆け込んで来た中年男とともに、外へ出て行きました。出て行くときに、司祭は同情を込めた眼差しで、君たちを見たよ」(笑)
レオン 「くそっ。なんかムカつく」(笑)
シェラ 「あたしも一緒に行きたいんですけど……」
GM 「うーん。なら、自分が神聖魔法が使えることを言って、付いて行ったということで、いいかな?」
シェラ 「はい」
レオン 「おれも一緒に行くぜ。一応、神聖魔法を使えるしな」
GM 「OK、わかった。なら、村長宅に残って、事情を聞く者と司祭親子とともに行く者に別れてください」
ジーク 「わたしは、残って事情を聞きます。『プリースト』を持ってますけど、1レベルじゃあ大した役には立てないと思いますので」
ユリウス 「無言で残る」
レイ 「『レストア・ヘルス』って、女性専用なんですよねぇ。役に立たないでしょうから、ぼくも残ります」
GM 「なら、さきに村長宅に残った方から、解決しようか。村長の奥さんと思われる老婆が、君たちを応接間と思われる部屋に案内してくれて、タオルと温かい紅茶を人数分出してくれる」
ジーク 「ありがとうございます、と感謝します」
レイ 「同じく感謝します」
ユリウス 「軽く会釈する」
GM 「君たちが一息ついたところで、村長が応接間に入ってきた」
ジーク 「軽く挨拶をして、開口一番聞く。この村で、なにが起こっているのか」
GM 「村長は、痩せこけた顔に懊悩を滲ませているね。そして、先刻と同じ質問をするよ。なぜ、この村に入って来てしまったのか、と」
レイ 「看板が、人為的に壊されたことも言います」
GM 「じゃあ、村長の顔色の悪い表情が、さらに蒼白になる」
GM/村長 「なんじゃと!? 誰が、そんなひどいことを……」
ジーク 「発病と言ってしまたが、この村では、いま、伝染病が流行っているのですか?」
GM 「ジークの言葉に、村長は沈痛な面持ちで頷くよ」
GM/村長 「うむ。ここ三カ月ほど前から、原因不明の伝染病が流行りだしてのう。村の者たちは、次々と死んで逝った。病気の兆候は決まっておる。発熱、嘔吐、麻痺、そして、身体中のいたるところに豆つぶ大の斑点が浮かび、身体中から血を流して死んでしまうんじゃ。わしらの一人息子も、その嫁も孫娘のリンダも……。たまたま、布教に来ていなさったファリス神殿のロナルド司祭とその息子さんのブライアンさんは、王都で医学を学んだことがあると聞き及んでのう。病気のことを調べてもらってるんじゃが……」
ユリウス 「なんか、エボラみたいだ」
レオン 「おれもそう思った」(笑)
GM 「村長は、深々とため息をついたあと、悲壮な表情で言う」
GM 「この村は、もう駄目かもしれん。すべての村人が、司祭さまの検査では、感染しているらしいのじゃ。……ほんの三カ月で、300人近くいた村人も、半数以上がなす術もなく死んで逝った。まだ、12歳だった、わしらのリンダも……」
GM 「村長の隣に黙って座っていた奥さんが、低く嗚咽を漏らして泣き出すよ」
シェラ 「うっ……。なんか、すごく重いですね」(苦笑)
レオン 「いや、こんなのは、まだ、序の口だと思うぜ。おれは」(笑)
シェラ 「えっ!? そうなんですか!?」
レイ 「そうですねぇ。たぶん、そうでしょう」(シェラ以外一同笑)
ジーク 「ところで、伝染病の原因や感染ルートは、まだ、判明してないのですか?」
GM 「村長は力無く頷くよ。ロナルド司祭親子は、頑張ってくれてるらしいけど、まだ、見つかってないらしい」
ジーク 「村の出入り口は、いくつあるんですか?」
GM 「東西南北あるけど、北には山脈があって、そこから来る者はいないらしい。東には、深い樹海のような森があって、ここからも人がやってくることはないらしい。西と南に街道へ通ずる道があるらしいが、こんな小さな村落に寄る旅人は珍しいらしい」
ジーク 「つまり、西と南にしか、看板はかけてない?」
GM 「いや、一応、四方に看板を立て掛けたらしい。それと粗末な柵も急ごしらえだが、作ったらしい。また、ロナルド司祭の言い付けで、村から出ることは許されていない」
レイ 「よく村人がパニックになって、村から逃げ出そうとしませんでしたねぇ」
GM 「ロナルド司祭たちが一生懸命やってくれているかららしい。―――さて、一方、ロナルド司祭親子とともに、発病した患者のところに向かったレオンとシェラですが」
シェラ 「はい」
レオン 「うぃス」


 当然、まだまだ続くけど、このぐらいで。(苦笑)
 こんなのを印字して、コピーして配っていた時代があったんだなぁ。あの頃は、熱意があったんだね、自分。(苦笑)