「シリアスにTRPGのことついて」(笑)

 今日は、ちょっち真面目な話です。

 僕は、前に僕のシナリオはシリアスな傾向になりやすい、ということを書いた。
 けれど、そこにシリアスな展開が好きだということも付け加えて、そのことを書きたい。
 僕の云うシリアスなTRPG、シナリオとは、そもそも、なにか?
 なにもゲームの最初から最期まで「重苦しい雰囲気や真面目なロールプレイでプレイしたい」とか、「ギャグ無駄口一切禁止」などということでは絶対にない。
 そんなものが、僕にとって面白くもなんともないことは解っているからだ。(当然、他人のことはわからないけどね)
 僕は、くだらない無駄話もギャグもTRPGにとっては欠かせないものだと思ってる。
 しかし、僕の場合は、シリアスも欠かしたくない要素のひとつであり、面白いと思う要素なのである。(何度も重ねて云うが、あくまでも僕の場合だ。全員そうであれ、そうであるべきだ、とは思ってない)
 んで、ここでコンセンサスが必要な問題が出てくる。上記の「そもそも、おまえの言うシリアスなシナリオ(TRPG)って、なに?」というヤツである。
 僕のやりたいシリアスは端的に云うと、
「シリアスなシーンでは、出来るだけ真面目にロールプレイをしよう」
 である。
 これだけです。
 ここで、問題になるのが、
「シリアスなシーンとは?」
「真面目なロールプレイとは?」
 である。
 シリアスなシーンとは、具体的に言えば暗い展開だったり、重い展開だったりだろう。ヒロイン(恋人)との別れ。親友とのケンカ(戦闘)。肉親との別れなどが例として挙げられるだろう。
 GMをやってる場合は、そういうシーン開始時に、
「ここはシリアスなシーンだから、ギャグはいらないからね」
 とか言えばいいのかもしれない。(ただ、この方法は、僕的にはあまり好きではないが、極端に悪い方法でもないとも思う)
 真面目なロールプレイについては、『オチャラケない。ふざけない』『そのシーンに登場してなかったり、直接的に自分のPCが関係なくとも、無駄話をしない。静かにしてる』とか『横からチャチャをいれない』などがあるだろう。
 ただ、これもやりすぎるとプレイが窮屈になるので、良くないだろう。それでなくとも、これ(上記の流れ)は、ある種のGMからの強制(お願いと言いたいけど)であることは変わりないからだ。
 自然とそういう(シリアスな)空気が生まれるようなシナリオ(PLがPCに感情移入できるようなシナリオ)が理想だろう。(あくまで理想だけど)


 では、つぎにPLとして、PCとして、シリアスって、どうやればいいんだよ?
 というのもあるだろう。
 シリアスが苦手という人も多いと聞く。
 まず、僕はそういう人には、PCの設定を真面目にきちんと考えることを進める。
 そのとき留意しなければならないのは、あくまでもシリアスを念頭に入れることである。(目的がシリアスなんだからね。−−−笑)
 つまり、暗い設定を作れ、とは言わないが、面白い設定からスタートすべきではないだろう。
 例えばFEAR系システムに良くあるライフパスを例に出すと「ほれっぽい」とか「初めての恋(同性)」とか「脳みそスライム」は、TRPGをプレイするうえで、とても個性的で凄く面白いけど、シリアスには向かない。(もちろん、そういう設定でシリアスが出来ないわけではないが、ゲームに馴れた人でなければシリアスな展開やロールプレイにはしにくいだろう)
 逆に「天涯孤独」「魔性の血」「劣等感」「自己破壊願望」「守るべき者」などは、シリアスになりやすいだろう。(あくまで例ですよ)
 つぎに、基本的なことではあるけど、PCの名前である。
 そりゃあ名前は、地域やら世界やらで、色々とある。ただ、ここは日本である。一緒にプレイする人達もほぼ日本人だと思う。(ちがう環境の人は、ごめんなさい)
 エジプトでは、「バケタモン」が素晴らしい美女の名前で、英雄の名前が「シヌヘ」でもおかしくないなかもしれないが、ここは日本だ。(笑)
 そういう意味合いで、名前をつけるときは、まわりのPCたちの名前やPLたちやGMに相談して、
「この名前、おかしくないよね?」
 と確認を取るのはどうだろうか?(本人はベストと思っていても、GMや他のPLたちの印象がちがうかもしれないからだ)
 ヒロインの名前が「バケタモン」でも問題ない人いるかもしれないが、僕は絶対にイヤだ。(苦笑)
「バケタモン、君を命を賭けて守る!!」
 とか言いたくないし、シリアスになるわけもない。(と僕は思う)
 なので、名前ひとつで笑えるのは、とてもオイシイけど、シリアスな場合は諦めてください。(笑)
 つぎに、PCとしての行動や台詞のことだ。
 ここは難しいような気もするが、一番、簡単なのは、PCの性格(この場合、性別もだが)もPLと一緒にしてしまうのは、どうだろうか?(基本的なことだけど、ロールプレイ中の恥ずかしい気持ちは捨てるのだ。恥辱プレイだ。−−−嘘)
 シリアスなシーンの例で、ヒロイン(恋人)との別れ。親友とのケンカ(戦闘)、肉親との別れなどが起きたとしよう。
 そのとき、どう行動すればいいか、答えればいいか。
 PCの性格をPLと一緒にすれば、自分ならどうするか、でいいのである。
 まさか、現実の恋人との別れで、いきなりバカなことを口走ったり、珍妙な行動を取ったりはしないだろう。(いや、まぁ、中にはいるかもしれないが。動揺したりしてね。−−−笑)
 友人とケンカしたときは? 肉親との別れでは?
 自分がどう対処したか、または経験がなくとも、そういう状況になったら、自分の性格ならこうするというのは、思い浮かべやすいハズだ。(まぁ、イヤな想像や過去の掘り起こしだけど、それもゲームを楽しむスパイスにしてしまえ! というのは強引かな、やっぱり。---笑)
 言葉だって、自分の言葉でいいし、考えもそうだ。
 あとは、カッコつけたいのなら、漫画やら、アニメやら、小説やら、映画やらのカッコイイ登場人物から、科白をパクるという手もあるだろう。


 まぁ、今まで書いてきたのは、あくまでも僕の意見である。
 ただ、僕は、こういうスタンスでやってますよ、という宣言みたいなもので、もちろん、当然のように異論反論はあるだろうし、僕のやり方が一番正しいというわけじゃない。(正しいとも思っていません)
 んじゃあ、なんで、こんなことを書いたかというと、こういうスタイルでも一緒にブレイしてくれますか?
 ということです。(苦笑)
 僕のシリアスなシナリオ(TRPG)というのは、こういうプレイ・スタイルを目指してるんですよ、ということです。だから、僕がGM(まぁ、PLの時もごく稀に自分のPCに関わっている場合だけ)するときは、PCの名前には変更要求する場合あるし、設定された仇役やら家族やらの名前にだって変更を求めることがあります。
 それでもいい?
 ということです。まぁ、つまり、最初に言い訳してるみたいなモンなんですけどね。(苦笑)
 単発ならともかく、キャンペーンだと、どうしてもねぇ。(苦笑)



追記.
 言うまでもないことだけど、僕は「笑い(ギャクとか)」は、TRPGにとって大切な要素だと思っています。楽しいプレイには、欠かせないモノと認識しています。
 だから、プレイ中にバカ話で盛り上がるのは全然ありだと思うし、ダイスの結果なんかのことで、笑いながら盛り上がるのも自然だと思う。
 つーか、それがなかったら、イヤだ。(笑)
 ヘンな設定のPCだって全然OKだと思う。例えば、二重人格の女子高校生アルフ(第一人格は今時の女子高校生、第二人格は悪のアルフ)とかでも、全然OKですよ。(笑)
 重要なのは、コンセンサスをしっかりして、GMとPLが互いにやりたいことの意見を前向きに出し合って確認し、お互いに協力すべきだと思っています。
「こういう(ここは出来るだけ具体的に)キャラをやりたい」
「今回(このシーン)は、シリアスにお願いします」
 とかね。そのとき、GMもPLも自分の意見ばかりに固執するだけでなく、
「こういう(出来るだけ具体的な)理由で、今回のPCの設定はこうしたい」
「こういう(出来るだけ具体的な)理由で、今回はこういうプレイ(ロールプレイや演出は少なくとか、逆に演出過多でとか)をしたい」
 と話し合って、なぜそうしたいのか、どうしてそうしたいのか、そうすることによって、より楽しくゲームが出来るのか、など話し合って協調できる部分を見つけたり、譲り合ったりすることが大切だと思う。
 何度も同じコト書いているようだけど、これはとても重要だと思うし、試験に出ると思う。(笑)
 プレイ前には、出来るだけコンセンサスしましょうね。(笑)
 いまさら、てめえにそんなこと言われるまでもなく、そんなことは解ってるわっ、ボケっー。とかツッコミ受けそうですが。(苦笑)
 僕には、決定的にそれ(コンセンサス)が足りなかったようなので。(苦笑)
 ただ、事前にコンセンサスできないような状況下で、ゲームをしなくちゃいけない場合は、どーするればいいのか?
 ・・・
 ・・
 ・
 しらん。(苦笑)
 いや、まぁ、色々と考えれば、多少の手はあると思うけど、そういう状況では、お互い(特に自分が)「大人」になるしかないんじゃないのかな?と思う。(笑)