「TRPGにおける演出のプラスとマイナス」

 最近、考えるようになったこと。
 僕の理想のTRPGつーか、ゲーム・スタイルのことは、もうこの日記でも何度も書きなぐってきたから簡潔に書くけど、
「ゲーム性(カツカツで戦闘。情報収集必須)もロールプレイ要素(くさい台詞とか、カッコイイ台詞とか、愛とか友情とか他色々)もあるTRPG
 というヤツである。
 けど、これが、万人に当てはまる理想でないことは言わずもがな。周知の事実なんだけど、最近、僕のまわりで遊んでいる人達の比率は、どっちが多いの?
 とか遅まきながら考えるようになってみた。(おせえー)
 僕のシナリオの演出は、過剰だ。
 やり過ぎである。
 自分なりの理由は、ちゃんとある。
①PLのPCへの感情移入を高めたいから。
②生きたNPCとして、ちゃんと認識してもらいたいから。
③PLにPCとしてシナリオを楽しんでもらいたいから。
 大まかに上記の三つだ。
 あとは、インパクト重視とか、ノリと勢いとか。(苦笑)
 僕自身が「うっすぺらいNPC(個性のないNPC)」が嫌いとかいう理由もある。
 ただ、それは僕の好みであって、逆に演出過多なNPCが嫌いという人達もいることは想像に難くない。
 で、だ。
 僕は、そのへんの見極めというか、マスタリングの変更とか出来ていないので、演出過多なNPCがいるシナリオが苦手というか、嫌いな人達に対して、うまくマスタリング出来ていないことを自分なりに理解している。(つもりです)
 だから、そのへんを考慮したシナリオを作ろうとするんだけど、どうしてもうまく出来ないのだ。
 なんつーか、僕から見たその自分の作ったシナリオは「つまらない」のである。
 淡白とか、薄味とか、そういう柔らかい表現に置き換えてもいいんだけど、自分のシナリオなんでキッパリと「つまらない」と言ってしまうけど。(苦笑)
 僕は、僕のシナリオが最高とは思っておらず、参加してくれるPLさんたちの多くが楽しめるシナリオを作りたいと常々思ってきたつもりだ。
 しかし、結局、ひとりで作っているので、どうしても僕自身の趣味や嗜好、そして、志向になってしまう。
 たとえどんなネタを提供されてもだ。出来ない。作れないのだ。
 僕風味になってしまう。siroto印のsiroto味だ。(苦笑)
 根本的に、僕は薄い演出のシナリオをマスタリングできない。上記の理由で僕がPLなら「つまらない」シナリオになりそうで怖くて出来ないのだ。そして、万が一、そのシナリオやマスタリングが絶賛されたり、褒められたりしたら、僕は二度と「僕のやりたいシナリオ。僕の好きなシナリオ」を作らないような気がする。
 けれど、これは僕の内にある「参加してくれるPLさんたちの多くが楽しめるシナリオを作りたい」という想いとまったく逆のベクトルのような気がする。つまり、それら(演出の薄いシナリオやマスタリング)をPLサイドから求められていたら、だ。
 それに気づいたとき、なんていうか、本当に呆然というか茫然というか、しちゃったぐらいである。(笑)
 で、自分が変われない(または変わる気がないのなら)その問題を一番簡単に解決する方法は、自分と似通ったプレイ・スタイル(趣味・嗜好・志向)が似てる人達を探して一緒にプレイするなんだけど・・・。
 僕はかつて、が〜じる先生(id:GARGILL)から、
「データ重視とロール重視(シリアス派)のちょーハイブリットのレア種」(うろ覚え。---苦笑)
 と言われた記憶がある。
 そう、いないんだ。(笑)
 いや、どっかにいるかもしれないけど、いまの僕の周りにはいないように思える。(または多くはいないとか、気づいていないとか)
 となると、この解決方法は使用できないわけだ。(新たに探しに行く気力も時間もない)
 次なる方法は、まわりの人達を洗脳(言い方は悪いけど。---苦笑)する、または僕のスタイルを理解してもらう方法だと思う。けれど、これにはカリスマ性だとか、人間的な資質だとか、性格だとか、才能だとか、まぁ、色々と必要で、僕には、そんなもの欠片もないのは、自明の理。(笑)
 となると、ここでもう手詰まりなのである。(諦めるのはやっ!!)
 なので、出来るだけ自分のプレイ・スタイルに似てる人達を探す方向で動いてみようとか思った(んで自分なりにやってみた)んだけど、それじゃあ変われないじゃんって、また、グルっと一周して戻ってきた。
 んで、やっぱ、変わらなきゃ。まわりに合わせなきゃ。でも、僕らしさ(苦笑)は絶対に失いたくない。じゃあ、どうすればいいの、ママン?みたいな。(笑)
 んで、だ。
 ここでようやく(前置き長げえよ)、タイトルの「TRPGにおける演出のプラスとマイナス」になる。(笑)
 NPCの過剰なロールプレイも、風景シーンの描写も、くっさい台詞も、siroto演出です。
 これは、プラスなの?
 それとも、マイナス?
 みんなの印象は、どっちみたいな?、ことを考えて動けなくなったりしてる。(苦笑)
 もうね。解ってるつもりです。それは、個々の楽しみ方の違いで、一概にどちらかが正しいとか、間違ってるとか言える問題ではないことはね。
 ぶっちゃけ、プレイ・スタイルってヤツなんだよね。オーケイ。それは、オーケイなのですよ。はい。オーケイ、刻んだってやつだ。
 なら、客観的に見て、または大多数の視点や観点から見て、「TRPGにおける演出のプラスとマイナス」は、どこにあるのか。
 ぶっちゃけ、どこまでが、OKで、どこからがNGなのか。
 もちろん、個々のPLさんの数だけそれが存在するのは理解してる。(つもりだ)
 なら、僕のまわりにいる、僕のマスタリング(GM)のもとでPLをしてくれたことのある人達、はたまたTRPGサークル「愚者の楽園」に所属している会員さんたちでも良いけど、これ読んだ僕のまわりの人達。
 どこまで、OKで、どこからがNGですが?
 それが知りたいのです。
 具体的に書いてみると、
「僕はNPCのヒロインと愛を語れます。愛してるとか、好きだとか言えます。ただし、それは対象が『生きたNPC』であり、自分のPCが大切に思えるような相手(ぶっちゃけ、PLの趣味とか嗜好とか。---苦笑)が条件です。『生きたNPC』とは、存在感のあるNPCです。存在感のあるNPCとは、個性のあるNPCであり、ちゃんと話したり笑ったり怒ったり哀しんだりできるようなNPCです。あっ、当然、PCとのイベントも欲しいです。(爆笑)」
 ということになる。
 んで、上記の『生きたNPC』なんだけど、まず、これがダメって人もいると思う。(笑)
 ペラペラ喋ったり、やたらと自分の意思を主張したり、過去を話しだしたり、泣いたり怒ったり笑ったり愛を囁いたり叫んだり、勝手に行動したり、そんなことせずに『キュアライトウーンズ』やら『ディオス』やら『キュア・ウーンズ』やら、そういう回復やら支援やらの魔法かけてくれるか、情報だけ吐いてくれればいい。
 それも良く解る。(笑)
 けど、僕の場合、それはイヤなんです。いや、まぁ、それでも苦にならないけど、ぶっちゃけ、あんまり楽しくないんです。
 回復やら支援やら、または一緒に戦ったり、殴り合ったり、殺し合ったりしてくれて、なおかつ、『生きたNPC』であることが理想なのです。(出てくるNPC全員がそうじゃなくちゃイヤってことじゃないからね。ヒロインとか、親友とか、ライバルとか、敵役とか所謂、重要NPCってヤツ? でも、あくまでも、NPCはPC-PL-を引き立たせる為の存在であるってことが最も重要な前提だけど)
 だけど、これはあくまでも僕の好みなんで、僕の知りたいのは、みんなのことなんです。(笑)
 『生きたNPC』なんて、いりませんとか、NPCのヒロインなんて論外とか、いや、『生きたNPC』欲しいとか、ヒロインも欲しいとか。
 なんかまわりくどい風景の描写も全然いらないとか、いや、要所(ボスの登場シーンとか、愛を語る-笑-シーン)では欲しいとか。
 あった方が盛り上がる。
 ないほうが楽しめる。
 そういう意見です。
 または、自分のシナリオの演出はこういう風にしてるとか、演出なんていらね。だから作らね、とか。
 どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、自分がどっちが好きで、どっちがより楽しめるのか、どちらの方法論を実践してるのか、それはどうしてか、が聞きたいのです。
 無理に、こっちに「合わせて!」とか「合わせろ!」とか言う気はありません。(僕も出来そうにないし。---苦笑)
 ただ、それを知りたいだけなんです。
 知ってどうするって?
 当然、僕は自分のマスタリングに利用しますよ。(オイ! 上四行無視かよ!?)
 いえいえ。だから、そういうPLさんが参加しているときは、PLさんたちの好みの比率とか、個々のシーンとか、絡むNPCの個性(ロールプレイ)とかを抑えたり、逆に過剰にしたりとか、そういう風にやれたらないいなって。(あくまでいいなぁ、です。実践できるかどうかは別問題。---苦笑)
 全部変えることはできないし、変える必要もないと思うけど、僕が「参加してくれるPLさんたちの多くが楽しめるシナリオを作りたい」と思うなら、自分なりに出来るだけ努力はしようって思って。
 もちろん、努力してもダメな場合もあると思う。(笑)
 所詮、sirotoだもん。(爆笑)
 ただ、なにもせずに諦めるのは、イヤなんだ。白旗あげるのは、イヤなんだ。基本的に負けず嫌いなんで。
 つーわけで、質問。


Q1.あなたが、PLの時に演出(個性的なNPC、台詞、シーンの細かい描写など)は欲しいですか、いりませんか?(欲しい理由。いらない理由を教えてください)


Q2.あなたが、GMの時に演出(個性的なNPC、台詞、シーンの細かい描写など)はしますか?(演出をする理由。しない理由を教えてください)


Q3.さて、最期に、あなたにとって、TRPGのシナリオの演出で具体的に「どこまでがOKで、どこからがNG」ですか?


 えっーと、コメントでも、メールでも、ブログでも、電話でも、直接会った時にでも、なんでもいいんで答えてくれると嬉しいです。(まぁ、スルーも当然ありですが。---笑)
 ちなみに、僕の答えは、今まで書いたブログの中で明確に答えてるんで。いや、ちゃんと質問に答えるカタチで答えろやーって意見があったら、答えますけど。(笑)



追記.
 こんなことやってる暇あったら、シナリオ作れよな、自分。
 ・・・はい。