「バッサリと斬られた言い訳」(苦笑)

 が〜じる先生の『TRPG覚え書き』で、2/13(日)に『愚者の楽園』でやった「DX2nd」のシナリオをバッサリと斬られたので、その言い訳つーかなんつーか。(笑)
 まずは、シナリオの粗筋というか、設定の説明します。

シナリオ概略
 神崎彩は、UGNの若き天才科学者であり、『オーヴァード』を人類進化の一形態と捉えていた。
 彼女自身も『レネゲイド・ウィルス』に感染し、『オーヴァード』として覚醒してからも、その信念に揺らぎはなかった。
 彩の目的は、『レネゲイド・ウィルス』の完全なコントロールにあった。『レネゲイド・ウィルス』が強い精神的・肉体的ショックに対して発症する例が多いことから、脳内物質の発生やその活動によって活発化すると推論した。
 脳は、現代科学でも未だに未知の領域内のことである。
 しかし、彩は、生来の天才的頭脳と『オーヴァード』として覚醒した脳細胞をフル稼動させ、進化としての『オーヴァード』の可能性を探った。
 『オーヴァード』と化した人類の脅威は、本能的な衝動に支配された『ジャーム化』が最大にして最高の問題点である。まず、そこをクリアする方法を模索した。
 その結果、思考形態が成人に達する前の柔軟な幼年期に『レネゲイド・ウィルス』をコントロールを容易にする方法を見つけることに成功した。(ここに至るまで、ロボトミー手術などのさまざま人体実験が行われている)
 それは、人間の大脳皮質への催眠暗示(刷り込み)である。
 催眠暗示それ自体は、『レネゲイド・ウィルス』をコントロールするべきものではない。
 ただ、幼年期における催眠暗示によりの大脳皮質(主に側頭葉)に働きかけ、『レネゲイド・ウィルス』における発症の衝動を抑制、コントロールを可能にしたのだ。
 これは、言わば脳への直接的な無意識領域における催眠暗示であり、被験者の大脳皮質に『レネゲイド・ウィルス』のコントロールが容易なモノと誤認させているのである。
 思い込みというモノがある。
 ある幼年期の子供に、熱した鉄の棒は熱いと理解させる。そして、その子供に熱していない鉄の棒を、さも熱した鉄の棒ように思わせて、触れさせる。
 すると子供は、驚き声を出して泣き出す。
 顕著な例を挙げれば、皮膚に水ぶくれすら生じさせる。これは、あきらかに脳の誤認によるモノであり、生体細胞の変異すら、脳がコントロールしている証明と言える。
 この理論を元にして、『Suggestible Rengaade Control−SRC−』を完成させた。
 だが、この『SRC』には、決定的な欠点があることが判明する。
 集中的な脳への暗示は、神経細胞ニューロン)とシナプス神経細胞からのびる神経繊維の先端にある神経終末と離れた神経細胞との間にある空間−隙間−をいう)を異常に活性化させ、極度に摩耗させる。
 その結果、脳の神経細胞は、ある種の症例に似通った物理的な障害を発生させる。
 その症例は、『分離脳状態』と言われるものである。右脳と左脳のシナプスが分断され、身体のコントロールが不自由(麻痺)になったりする症例である。
 しかし、この『分離脳状態』には、特殊な例が存在する。それは、右脳と左脳が、それぞれ独立して思考することができるというものだ。これは、精神医学上の多重人格などとは違うプロセスからなる人格の複数化である。
 分離した右脳から生まれた人格は、本能的衝動が強く、また『レネゲイド・ウィルス』のコントロールに長け、細胞自体も『レネゲイド・ウィルス』のキャリアである。だが、左脳から生まれた人格時は、まったくの普通の人間となり、『レネゲイド・ウィルス』そのものが細胞から検出できない。
 これは、『レネゲイド・ウィルス』の擬態に似通っているが、まったく別の状態であり、左脳において行動しているときは、完全な『イノセント』なのである。
 しかし、本来、人間の生体は、左右の脳によって、制御されるべきものであり、その弊害として神経細胞ニューロン)を極度に摩耗する。これにより、神経細胞は死滅するスピードを加速させる結果となる。記憶障害などは軽い症状であり、脳細胞の完全なる破壊もありうる。
 また、右脳と左脳の人格交替によって発生する全細胞の変異は、人体に有害な影響しか与えない。
 それらのことを知り得た彩は、実験の停止を提案するが棄却される。そして、秘密裏に調べた結果、日本支部のUGN幹部である長瀬明が『FH』の人間であることを知り、自らの研究が、その企みに利用されると知ったとき、彩の冷たい心を人間に戻してくれた子供たち(PC①&唯奈&かすみ)を連れて逃げることを決意する。
 しかし、その脱出行で、長瀬の手によって重傷を負わされ、かすみを殺されてしまう。
 彩は身を隠すために、孤児院に記憶を消した二人を預けて、しばらく様子を見るつもりであったが、その二人が、それぞれ別に養子縁組されてしまう。
 自分が一緒にいるよりはいいだろうと思った彩(追跡者のことを考えて)は、そのまま、二人を見守ることにした。
 そして、それから6年後。唯奈が、12歳の時、彼女が養子縁組された氷川家から姿を消す。
 氷川家の爆発炎上。
 彩は、慌てて氷川家について調査しはじめた。『FH』の仕業と思ったのである。だが、調査の結果、それが唯奈の仕業であることを突き止める。(唯奈は養子縁組された直後から、性的虐待を受けていたようだった。そして、その憎悪により、目覚めたのだ。もうひとりの彼女が)
 彩は、唯奈の行方を探したが、その手掛かりは要として掴めず、PC①を見守ることしかできなかった。そして、いつかのために、『レネゲイド・ウィルス』の治療研究を開始する。
 一方、長瀬によって、UGNに連れ戻らせれた真尉寺かすみは、クローニング実験のついでに(神崎葵のクローンのテストとして)、複製体として蘇生される。唯一の記憶がPC①とのことであり、それを逆手に取られた洗脳(暗示)によって、UGN(というよりもPC①)のための殺人は正当なモノと認識させられる。
 世界を守る。それは、あのひと(PC①)を守ること。それが、かすみが生きる理由だった。
 そして、時が流れ、1年前、長瀬明はUGNの反逆者として抹殺され、かすみは真実を知る。自分が複製体であること。自分とPC①とその妹の人生を狂わせた事故が、遺伝上の父親が、車を運転中に『ジャーム』と化したからであるということを。
 それから、彼女は使命を果たすことができなくなった。自分が複製体である知ったショックと守るべきPC①の人生を目茶苦茶にしたのが、自分(の父親)であるという罪悪感のために。
 立て続きに失敗する任務。そして、新たな任務は未覚醒『オーヴァード』の監視。
 その人物が、彼(PC①)であることは、間違いようもなかった。彼女は動揺し狼狽し困窮した。
 だが、彼に会える。彼を守る。それは、絶対的な誘惑であり、抗い難い欲求とになって、彼女の意志を蝕んだ。
 8歳以前の記憶がないという事実を知るに至り、彼女は彼に会いたいという欲求を押さえることができなくなったのだ。それが、リヴァイアサンの策略とも知らずに。
 また、一方の唯奈は、氷川家を出奔後、その『オーヴァード』としての力を見込まれて、『FH』の庇護を受けていた。右脳人格が『Red Eyes』を名乗り、『FH』のエージェントのようなことをしながら生きていた。
 そして、かすみが自身のことを知った時同じく『分離脳状態』の激化による揺り返しにより、脳の記憶障害によって失っていた『兄(PC①)』という存在を思い出して、それを求めるようになる。
 『兄(PC①)』を探して、その孤児院の出身者たちに接触をし、そして、自分が求める『兄』でないと知ると殺傷した。
 そして、ようやくPC①を見つけることに成功する。
 一方、『FH』の幹部として暗躍していた『Nightmare(本名:井上アキラ)』の年の離れた兄である坂本甚八(私立セント・マリア学園高等学校教諭/PCたちの担任)は、数年前から『FH』の監視員を無理やりやらされていた。
 幼いとき、弟が『オーヴァード』として覚醒したおりに、弟を拒絶してしまい、そのことに罪悪感を感じていた坂本甚八は、イヤイヤながらも、組織からピックアップされた『オーヴァード化』しそうな生徒を監視していたのだ。
 そして、それは『聖マリア学園』の実質的オーナー(支配者)である外資系企業『ウェブ・ファクトリー』に対する隷属であった。
 しかし、1年半前に弟が、UGNのイレイザー『Gun of Feather』に抹殺されたことを知らされ、それと同時に、甚八は『オーヴァード』として覚醒する。自らが、あれほど忌み嫌っていた化け物となってしまったのである。
 甚八は、弟への罪悪感と贖罪の気持ちから、UGNのイレイザー『Gun of Feather』へ復讐を誓う。また、学園の一般生徒たちを『ウェブ・ファクトリー』の実験から守るために、『FH』のエージェント(二代目『Nightmare』)として、UGNのエージェント狩りを開始し、支部のいくつか(PCの所属していた支部もある)を襲い、挑戦状の如きメッセージを残して暗躍した。本心では、自分を止めてくれる者を求めて。
 一方、強力な『オーヴァード』である『Nightmare』の復活と報復に業を煮やした日本支部局長のリヴァイァサン霧谷雄吾は、一計を案じる。
 それは、調子を崩したUGNのイレイザー『Gun of Feather』を囮にし、『Nightmare』をおびき出して、なおかつ、イレイザーとしての彼女の復調を期した作戦であった。
 彼(霧谷)は、かすみの過去(複製体であることやPC①への想いなど)を知っており、その淡い感情すら利用した非情な作戦を開始する。
 『聖マリア学園』では、文化祭を五日後に控えたある日、ひとりの転校生が訪れる。
 それが、真尉寺かすみ(『Gun of Feather』)であった。
 かくて、過去と現在にわたり、いくつもの想いを宿した者たちの出会いが、運命を織り成す。

 というモノである。(なげえ)
 んで、が〜じる先生の指摘された坂本(二代目『Nightmare』)と戦う理由だけれど、日常を守る以外は存在していません。(一応、二代目『Nightmare』の情報が開示されていれば、『聖マリア学園』が『ウェブ・ファクトリー』の生体実験場として利用される危険性があることが判明したけれど、これは日常を守るという意味と同義と思われるので、ダメでしょうね)
 『ウェブ・ファクトリー』関連の本当の設定は、二代目『Nightmare』の正体(坂本)が判明していないといくら情報収集の達成値が高くても、開示されない仕組み(フラグが満たされていない)になっていたので、ゲーム中は、わざと誤魔化していました。
 また、上記の長い概略を読んでもらうと、どれぐらいの情報が開示されていたか、いなかったのかが、うっすらと判ると思います。
 まぁ、結局は、が〜じる先生のお言葉(『TRPG覚え書き』)に返す言葉もないのですけれど・・・。(苦笑)
 いまさらながら、たぶん、sirotoには、が〜じる先生を満足(楽しませる)シナリオを作ることは無理と痛感しました。(笑)
 sirotoのGMとしての根本的なレベル・アップも必要だし、プレイ・スタイルの違いもありますしね。
 うーん。やっぱ、sirotoは未熟だよなぁ。なんか、もう、どうすれば良いのかわかんなくなってきちゃった。(苦笑)
 350経験値「NOVA−D」やったら、しばらくはGMをやるのを本当に控えよう。それで、他の人たちのGMを参考にしようと思う。
 たぶん、sirotoは本当に狭い環境でしかTRPGをやってきてないから、こういう風になってしまったんだろう。
 コンベンションとかにも、が〜じる先生が薦めてくれたように、本当に参加してみようかな。